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長椅子と本棚2

ダイアリーから移行しました。

「高槻さん…かわいい!」の3つのルーツ

 如月千早高槻やよいが好きだ、という二次設定がある。個人的に歌以外のことにうつつを抜かすパターンの二次設定はあんまり好みじゃないのだが(ただしBランク以上ならPの存在がでかくなってくるというのはありだが)、それはそれとして*1。この設定が出てきた主要なルーツは三つだと思っていたのだが、ちょっと検索してみる限りかなり風化しつつあるようだ。私の記憶を記録に残しておく。

 なお、これらははじめにあったルーツであって、当然ながら各種ラジオやドラマCD、ぷちます、アニメ等々での逆輸入により爆発的に普及したという側面はあるであろう。しかし、こうした二次的な要因についてはこの記事では扱わない。

千早とやよいの距離と「ちはやよい」の歴史

 大前提として確認しておきたいのだが、本来、千早とやよいには距離感がある、しかも千早からやよいに対して距離を置こうとしている節がある、ということである。これは、千早からやよいへの呼称が「高槻さん」であることに象徴される。個人的な妄想を含めて言えば、やよいの長所を認めつつも、あまりに屈託のないやよいにどう対応していいかわからない千早、というくらいの距離感を感じる。やよいはやよいで、距離を置こうともしないが、春香のようにあえて距離を詰めようともしない。互いに好感を持ちつつ、距離が縮まることもない二人の姿が目に浮かぶ。

 このような事情もあり、千早がやよいを好きだという設定は、私がニコマス現役だった頃にはそれほどは浸透していなかったように思う。しかし、ある時期から急激に市民権を得てきた。SS等が量産され、ごく最近もこんな動画が伸びてたりとか。

 これに対して、昔は「この千早ミンゴスだろ」となるパターンはあったが、千早が千早としてやよいを好いているという設定はあまり見られなかった。たとえば、L4U後期ごろの以下の動画の説明文が、このころの空気を象徴している。オチがあくまでもミンゴスであることに注意。


日刊33枚目。口ではこんな格好は嫌だと言っても、蕩けた表情が本心をさらけ出してるぜ千早。
「やよいーっ! 私よーっ! ぎゅーってさせてーっ!!」
ミンゴスPかよっ!!

 実際、「ちはやよい」タグでニコニコ動画を検索してみても、明確に百合を思わせる作品が登場するのは09年はじめごろからで、さらに一気にその数が増えるのは2010年になってからである。

 なぜ、もともと距離を置いた関係であったはずの二人が、カップリングとして捉えられるようになったのか。そこには3つほどの種があった。

ミンゴスとやよい

 さて、ルーツとして最も有名なのは、既に少し言及したが、千早の中の人、ミンゴスこと今井麻美だ。彼女はラジオ等で何度となくやよい好きを公言している。彼女の醜態、じゃない、淑女然とした様子は、例えば次の動画にまとめられている。個人的な見解ですが、若干めんどくさそうな仁後さんがとても良い。

 このミンゴスのやよい好きはニコマス中期には常識となっており、「ミンゴスホイホイ」タグは実質的にやよいタグとして機能していたほどである。

千早と犬

 二番目のルートは、無印千早シナリオにある、千早がペットショップの仔犬を気に入るという設定である。

このコミュは、千早のPにとっては印象的なものの一つだ。低ランクの千早が、歌以外のことに興味を示して笑うことは非常に珍しいからだ。というか、千早コミュ全体を通して、歌以外のことが話題になるというのは珍しい。はじCさんが大好きな、首輪を買ってあげるコミュとかもあるけれど。

 この、千早は動物、とくに仔犬が好き、という設定が、やよいと結びつけられた。この要素はあまり言及されていないように思うのだが、もっと強調されて良いはずである。

やよいへのあこがれ

 三番目は、千早からやよいへの、アイドルとしての尊敬の念を読み込むものである。これの亜種として、千早のチャレンジ精神に訴えるというものもある。この類の説は最近、ミンゴスによって強く訴えられた。


※この位置に入るべきだった上の動画がはじめ抜けておりました。失礼しました。これがないと下の「動画の中で…」というのがつながらないです。

 動画の中でミンゴスが言及しているのは、以下の動画に使われているドラマCDだ。

いやーかわいいですね。それはさておき、このCDでは、「私の萌え、チャレンジあるのみ…!」というセリフがあり、やよい的な萌え、かわいさは、チャレンジの対象とみなされている。

 この説の強みは、「高槻さん」という呼称の問題をクリアできることだ。千早がやよいに感じている距離が、尊敬の念として回収されることになる。

 ただこの説については、ドラマCDはそもそもキャラ設定を崩しながらネタを模索しているものが多いため、それほど重視しないほうが良いのではないかと思う(さきほどのラジオ動画後半にも、お金のためにアイドルをやっているやよいに若干の不快感を示す千早という描写があったという仁後真耶子の証言がある)。それにしてもこのエピソードは千早のキャラが壊れないぎりぎりのラインで可愛さを押し出した秀作だとは思うが。

 というわけで、千早とやよいが結びつくきっかけはどこにあったか、ということを書いてきた。これからこのネタがどこまで市民権を得ていくかはわからないが、バンナム様のさじ加減に期待、としておくべきだろうか*2

*1:基本的にアイマスで二次設定に文句つけてたらキリがない

*2:プロデューサーさん、皮肉ですよ!皮肉!